クーラーの冷風に当たると体温が上がることがわかった。

冷風による体温低下を食い止めようと体温を上げようとする反応は普通の人なら(人だけではなく恒温動物なら)誰でも持っているはず。
それがどうも過剰だ。

ということはクーラーアレルギー!?
事の発端は高校3年の夏。

校舎の隣のグラウンドでは新校舎の建設工事が行われていた。
そのときのクラスの棟のすぐ隣。数m。

非常にうるさいわけである。
一応防音シートが張られていたが、「防音」と書かれているだけなのではと疑問に思うくらいうるさい。

先生が大声で叫んでも後ろの席まで聞こえない。
とても授業にならない。
窓を閉めると聞こえるようになるが、夏なので蒸し風呂。
やはり授業にならない。

ということで、1年ほどで取り壊しが決まっている棟にもかかわらずクーラーが設置された。
どうやらどこかで中古品を見つけてきてつけたようではあったが、冷房能力はそこそこ良好。


ここで問題発生。
そのときの座席は冷房の風がまっすぐ当たる場所だった。
うらやましがられたが、どんどん体温と体力が奪われていく最悪の場所だった。

さらに冷房の温度センサはどうも窓側付近(直射日光も当たって結構暑い場所)にあったため、どんどん部屋を冷やそうとする。
ワイヤードリモコンも窓際席の近くにあったため、設定温度がどんどん下げられる。

夏なのに寒い、そんな日々になった。
寒いのでタオルを頭からかぶって授業を受けていた。
天気のいい日は屋上(実は生徒立入禁止)に行きひなたぼっこをするようになった。

ところが、ある日を境にあまり寒く感じなくなってきた。
先生の声もあまり聞こえなくなってきた。
黒板の字もあまり見えなくなってきた。
気づいたら意識が飛んでいた!
眠気もなしに。

こりゃやぱいということで、先生に席替えを頼んでみた。
しかしもうすぐ席替えするからと、そのまま放置された。

毎日休憩時間中は屋上で(時には体育館への渡り廊下の屋根の上で、雨天日はベランダで)ひなたぼっこをするようになった。
昼食時間も屋上で弁当を食べていた。
何度となく「屋上で弁当を食べている生徒~! 至急教室に戻りなさい!!」という校内放送を聞いたものだ。
そのうち、屋上でも職員室から見えにくいところで弁当を食べるようになった。



この頃からどうもクーラーの冷風に弱い。

大学でもクーラーがんがんかかっている研究室を避けて、ノートパソコン等一式持って誰もいないゼミ室によく行ったものだ。
当然クーラーはつけなかった。
暑い日はうちわとタオル。

そういえば東京の地下鉄のクーラーが強い。
さらに扇風機まで回っている。
乗ったのが偶然そんな車両ばかりだったのかもしれないが。
今回の風邪の急激な悪化のトリガーも地下鉄のクーラーだった。
これからどうしようかな。